メタデータ 【metadata】 メタ情報 / meta-information

概要

メタデータ(metadata)とは、データについてのデータ。あるデータそのものではなく、そのデータを表す属性や関連する情報を記述したデータのこと。データと共に記録することでデータ管理を効率的に進めることができる。
メタデータのイメージ画像

例えば、画像データに画像の内容を表すデータだけでなく、画像の作成日時を付与して保存しておけば、画像を作成時期の古い順や新しい順に並べ替えたり、指定の日時よりも新しい画像だけを選択するといった処理が可能になる。このような、あるデータについての情報を記録したデータをメタデータという。

メタデータの例としては、文書データであればタイトルや著者名、作成日などが、画像データであれば撮影日時、撮影機材、撮影地点の位置情報、色数、幅や高さのピクセル数、解像度などが、楽曲を収めた音声データであれば曲名や収録媒体、作曲家、作詞家、実演家、発表(発売)日時などが考えられる。

文書や画像、音声、動画など多くのファイル形式では、ファイルの先頭などにメタデータを格納する領域が用意されており、あらかじめ決められた形式で、データと一緒にメタデータを保管できるようになっている。画像に付与するExifデータのように、様々なファイル形式に対応できるメタデータ規格もある。

どのような属性がメタデータとして適切あるいは必要かはデータの種類によって異なり、また、データの作成方法、利用目的などによっても異なる。組織内部でのみ必要な情報やプライバシー情報がメタデータとして保存され、公開時に削除し忘れて意図せず公開されてしまうこともあるため、適切な付与と管理が必要となる。

(2025.8.26更新)

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