フットプリント 【footprint】
概要
フットプリント(footprint)とは、「足跡」という意味の英単語。IT分野では、機器や装置の専有面積、ソフトウェアやシステムなどが稼働時に占有・消費する資源の多さなどを表す。メモリフットプリント
ソフトウェアやプログラミングの分野では、あるプログラムが実行時に必要とするメインメモリの容量の大きさを「メモリフットプリント」という。
プログラムコードをメモリ上に配置するための容量の他に、参照しているライブラリの占有する領域や、実行時に必要な変数などのデータを記憶する領域、ヒープやスタックなどの領域が含まれる。「フットプリントの小さいプログラム」といった場合、少ないメモリでも動作するという意味になる。
設置面積
ハードウェアの分野では、機器を設置した時に占有する(接地面上の)面積のことをフットプリントということがある。「フットプリントの小さい機種」といった場合、筐体サイズが小さい(正確には接地面の面積が小さい)という意味になる。
電子基板のフットプリント
半導体の分野では、特定の端子形状の半導体チップなどを装着するためにプリント基板上に設けられた接続端子のパターンをフットプリントという。はんだ付け用の金属面などを特定の表面実装部品の端子形状に合わせて配置したもので、「ランド」(land)あるいは「パッド」(pad)とも呼ばれる。
環境フットプリント・カーボンフットプリント
環境やエネルギーの分野では、人間の活動に必要な天然資源の使用量の合計を「環境フットプリント」という。二酸化炭素排出量で表したものを「カーボンフットプリント」、資源の確保に必要な陸地と水域の面積で表したものを「エコロジカルフットプリント」という。
ある個人が生活や活動に伴って必要な資源や、工業製品の製造から廃棄に至るまでに必要な資源の量を環境負荷の大きさの形で表したものである。製品の場合は、最終製品の製造だけでなく、原材料の採掘・精製や部品・中間製品の生産・加工なども含まれ、また、途中の運搬や包装、購入後の使用、廃棄処理などの過程も含まれる。
(2024.1.27更新)