読み方 : エックスエーアイ
xAI
xAIとは?

設立の背景には、既存のAIが「政治的正しさ」に縛られすぎているという氏の問題意識がある。氏自身はOpenAIの共同創業者の一人だったが、2018年に離脱した経緯があり、xAIはその対抗馬として立ち上げられた。「真実を追求するAI」を掲げ、Google DeepMindやOpenAI出身の研究者を集めて発足した。本社はカリフォルニア州パロアルトに置かれた。
主力製品の「Grok」は2023年11月に公開された。同氏が所有するSNS「X」(旧Twitter)とリアルタイムで連携しており、最新の投稿やトレンドを踏まえた回答を生成できる。テキスト生成にとどまらず、画像・動画生成、音声会話、コーディング支援などの機能も順次追加された。モデルは「Grok 1」から4まで更新が続けられ、数学的推論や長文処理の性能が段階的に向上している。
AIの学習基盤として、米テネシー州メンフィスに大規模スーパーコンピュータ「Colossus」を建設し、2024年12月に本格稼働させた。約20万基のGPUを備えるこの施設はxAIのトレーニングに活用されている。生成AIの開発には膨大な演算処理が必要であり、こうした計算インフラの整備が競争力に直結する。
企業体制は短期間で大きく変化している。2025年3月にはXのSNS事業をxAIに統合して両社が一体化し、2026年2月にはSpaceXがxAIを買収した。AI事業はSpaceXのブランド「SpaceXAI」のもとで継続される見通しである。一方でxAIは、陰謀論的な回答を生成するなど物議を醸した事例が複数報告されており、情報の正確性と安全性についての議論が続いている。