読み方 : ダブリューコマンド
wコマンド
概要

コマンドを実行すると、冒頭の1行に現在時刻、システムの稼働時間、ログイン中の利用者数、直近1分・5分・15分のロードアベレージが表示される。その下に利用者ごとの詳細情報が続く。各利用者の行には、ログイン名、使用端末(TTY)、接続元ホストまたはIPアドレス、ログイン時刻、アイドル時間、CPU使用時間、現在実行中のコマンドが列ごとに示される。
実用上よく参照されるのがアイドル時間と実行中のコマンドである。アイドル時間は最後にキー入力が行われてからの経過時間を示し、端末が放置されているかどうかの判断材料になる。実行中のコマンドの列には、その利用者がフォアグラウンドで動かしているプロセスが表示されるため、誰がどのような作業を行っているかを一目で把握できる。
類似のコマンドにwhoコマンドがあるが、これはログイン中の利用者一覧の表示に限られる。wコマンドはそれに加えてシステム全体の負荷状況や各利用者のプロセス情報まで出力する。また、uptimeコマンドが提供するロードアベレージの情報も同時に確認できるため、接続状況と稼働状況をまとめて把握したい場面に適している。
wコマンドは初期のUNIXから受け継がれてきた基本的な管理コマンドの一つであり、LinuxやBSD系OS、商用UNIXなど様々な環境で利用できる。複数の管理者がネットワーク経由で同一サーバに接続して運用する環境では、現在誰が何の処理を実行しているかを短時間で確認できるため、日常的な運用監視や障害調査の場面で頻繁に用いられている。
(2026.7.1更新)