読み方 : アンジップコマンド

unzipコマンド【unzip command】

unzipコマンドとは?

主にLinuxなどのUNIX系OSで利用されるコマンドの一つで、Zip形式圧縮ファイルを元のファイルフォルダ構成に展開するコマンド
unzipコマンドのイメージ画像

Zipファイルは複数のファイルをまとめてデータ容量を小さくできるため、ソフトウェアの配布や電子メールでのデータ受け渡しなどに広く使われている。unzipコマンドはその内容を取り出すためのコマンドで、シェル上で「unzip ファイル名.zip」と入力するだけで、格納されていたファイルフォルダを現在の作業ディレクトリに展開する。フォルダの階層構造が含まれている場合も、元のツリー構造を維持したまま展開される。

展開先を指定したい場合は「-d」オプションを使い、「unzip ファイル名.zip -d 展開先フォルダ名」のように記述する。これにより、現在の作業場所を散らかさず、整理した状態でファイルを管理できる。また、同名ファイルがすでに存在する際の動作も制御でき、「-o」オプションで確認なしに上書き、「-n」オプションで既存ファイルを保持してスキップするよう指定できる。

展開を行わずに内容だけ確認したい場合は「-l」オプションを使う。「unzip -l ファイル名.zip」を実行すると、格納されているファイル名やサイズ、更新日時の一覧が表示される。出所不明の配布ファイルや大容量のZipファイルを扱う際、実際に展開する前に内容を確認することができる。

パスワード付きZipファイルにも対応しており、実行時に自動でパスワード入力が求められる。「-P」オプションで直接指定することも可能だが、コマンド履歴にパスワードが残るリスクがあるため、対話的な入力が推奨される。なお、古いZip暗号化方式には安全性の問題が指摘されており、機密性の高いデータには別途より強固な暗号化手段が選ばれることもある。

unzipコマンドはmacOSには標準で含まれているが、Linuxディストリビューションによって標準ではインストールされていないことがある。その場合はaptdnfなどパッケージマネージャから追加できる。ファイル圧縮Zipファイル作成を行うzipコマンドと対になるコマンドで、CUI環境においてもZipファイルの作成から展開まで一貫して管理できる。

主なLinuxコマンド

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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