読み方 : エスエスコマンド
ssコマンド【socket statistics】
概要

ssコマンドは、オペレーティングシステム(OS)のカーネルが管理するソケット情報に直接アクセスして結果を表示する。ソケットとは、アプリケーションがネットワーク通信を行うための接続口にあたる仕組みである。
引数を指定しない場合は、確立済みのTCP接続が表示される。オプションを追加すると、待機中のソケットだけを表示したり、UDP通信を対象にしたり、IPv4またはIPv6だけを表示したりできる。接続状態で絞り込んだり、ポート番号やアドレスを条件に検索したりすることも可能である。
出力には、接続の状態、受信キューや送信キューのサイズ、ローカル側のIPアドレスとポート番号、接続先のIPアドレスとポート番号などが含まれる。プロセス情報を表示するオプションを指定すれば、どのプログラムが通信を行っているかも確認できる。Webサーバが正しく起動しているかの確認や、特定のポートを使用しているプロセスの特定、不審な通信の調査といった用途で用いられることが多い。
従来は同様の用途でnetstatコマンドが広く使われていた。しかし、netstatは通信量が増大した現代の環境では情報取得が遅く、開発やメンテナンスも終了し、非推奨とされるようになった。ssコマンドはこれに代わる標準ツールとして普及しており、カーネルから直接情報を取得する仕組みにより、大量の接続が存在する環境でも高速に動作する。現在の主要なLinuxディストリビューションでは、ssコマンドが標準的に搭載されている。
(2026.7.1更新)