読み方 : ナノ
nano【GNU nano】
概要

ターミナル画面内で起動し、そのまま文字の入力や編集を行うことができる。画面下部には保存や終了、検索といった主要な操作とそのキー操作が常時一覧表示されており、操作法を暗記していなくても作業を進められる。カーソルの移動には矢印キーが使え、起動直後からそのまま文字を入力できる。この手軽さから、ターミナル環境向けテキストエディタの入門用として紹介されることが多い。
ターミナル上で動作するエディタには老舗の「vi」や「Vim」が知られているが、これらと比べてnanoは習得しやすい。viはノーマルモードと挿入モードを切り替えながら操作するのに対し、nanoにはモードの概念がなく、一般的な文字入力に近い感覚で扱える。サーバの構築・管理などで設定ファイルをその場で書き換えるといった軽作業に適しており、初学者から専門家まで広く利用されている。
nanoの起源は、UNIX向けメールクライアント「Pine」に付属していたテキストエディタ「Pico」にある。Picoはライセンスの制限があったため、その互換ソフトウェアとしてオープンソースで再実装されたものがnanoである。現在では構文強調表示や自動インデント、複数行の編集支援機能なども備えており、Picoから独自の進化を遂げている。多くのLinuxディストリビューションおよびmacOSに標準で同梱されており、追加インストールなしに使える環境が多い。同梱されていない場合も、パッケージ管理システムを通じて容易に導入できる。
(2026.6.16更新)