読み方 : アイネットパブフォルダ

inetpubフォルダ【inetpub folder】

inetpubフォルダとは?

WindowsWebサーバ機能「IIS」(Internet Information Services)を有効にした際にCドライブ直下へ自動作成されるフォルダWebサイトの公開用フォルダであり、内部に置かれたファイル群がWebサーバを通じて外部からアクセス可能になる。
inetpubフォルダのイメージ画像

フォルダ内には用途別のサブフォルダが存在する。「wwwroot」にはHTMLファイルや画像、CSSスクリプトといったWebサイトを構成するコンテンツを格納する。外部からWebブラウザサーバへアクセスがあると、IISはこのwwwrootを参照してページを返す。初期状態ではIISのテストページが置かれており、インストール直後にブラウザでアクセスするとその画面が表示される。wwwrootの下にサイトごとのサブフォルダを作れば、一台のサーバで複数のサイトを運用することも可能である。

wwwroot以外にも、サーバの動作記録を蓄積するログフォルダや、FTPサービス向けの「ftproot」、管理ツール用の「AdminScripts」などのサブフォルダがある。ログにはアクセス履歴やエラーの内容が記録され、障害発生時の原因特定や利用状況の把握に役立てることができる。ただし、長期運用ではログが蓄積してディスク容量を圧迫することがあるため、定期的な確認と整理が必要である。

wwwroot内のファイルは外部から直接アクセスされる可能性があるため、設定ファイルや機密情報を誤って置かないよう注意が必要である。Windowsの初期設定では一般ユーザーの書き込みは制限され、IISのサービスアカウントには必要最小限の権限のみが付与される。独自のWebアプリケーションを追加してファイルアップロードなどを行いたい場合は書き込み権限の付与など適切な権限設定の見直しが求められる。

IISの管理ツールで仮想ディレクトリを設定すれば、wwwroot以外の場所に置いたファイルWeb経由で公開することもできる。inetpubフォルダはあくまでデフォルトの起点であり、運用に応じて柔軟に構成を変えられる。Windows ServerだけでなくWindows 10Windows 11などのクライアント版でもIISを有効にすれば作成されるため、開発・検証環境でも目にする機会がある。

なお、通常はWindowsの管理ツールでIISの機能をオンにしなければinetpubフォルダは作成されないが、2025年4月に配信された更新プログラムで、IISの有無に関わらずすべてのWindowsにinetpubフォルダが作成されるようになった。これはセキュリティアップデートの都合上必要なフォルダとされ、IISの利用の有無に関わらず削除せずそのままにしていくようMicrosoft社が呼びかけている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。