読み方 : アイパーフ
iPerf
概要

ネットワークの性能を評価する際には、実際にデータを送受信し、その転送速度や遅延、パケット損失率などを測定する必要がある。iPerfは、二台のコンピュータを使用してクライアントとサーバに役割を分け、両者の間で通信を発生させて、結果を統計情報として表示する。
一方の端末をサーバモードで起動し、もう一方をクライアントモードで接続することで、一定時間に送受信されたデータ量から帯域幅を算出する。結果はビット毎秒などの単位で表示され、回線の実効速度を把握できる。インターネットのスピードテストサービスなどとは異なり、組織内ネットワークの特定の区間を対象に測定を行うことができる。
iPerfはIP通信における有力なトランスポート層プロトコルのTCPとUDPの両方に対応している。TCP測定では、輻輳制御や再送制御を含む実際のアプリケーション通信に近い条件での性能を確認できる。一方、UDP測定では指定した帯域幅でデータを送信し、パケットロスやジッタを計測することが可能である。リアルタイム通信やストリーミング用途におけるネットワーク品質の評価にも用いられる。
LinuxやWindows、macOSなど様々なオペレーティングシステム(OS)のコマンドラインから実行できるほか、iOSとAndroid向けのアプリも提供され、スマートフォンやタブレット端末でも使用できる。サーバ機器や組み込み機器、仮想化環境など多様な環境で利用でき、データセンター内の内部ネットワーク検証や、拠点間VPNの性能確認、無線LAN環境の速度測定など、様々な場面で活用されている。