読み方 : エデュローム
eduroam

2002年にヨーロッパの大学や研究機関で始まり、現在は100か国以上、数万か所の機関に広がっている。日本では国立情報学研究所(NII)が運営する「学術認証フェデレーション」(学認、GakuNin)を通じて国内の大学や研究機関が参加しており、学生や研究者が出張や学会参加の際に訪問先の機関でもインターネットを利用できる環境が整っている。
認証処理は訪問先ではなく所属機関側で行われ、Wi-Fiアクセスポイントへの接続時に認証要求が階層的な認証サーバ群を経由して所属機関へ転送される構造となっている。この仕組みにより、訪問先は利用者の個別管理を行わずにネットワーク提供が可能となり、利用者は追加の登録手続きなしで利用できる。
技術的にはIEEE 802.1XとRADIUSプロトコルが用いられ、利用者の資格情報は暗号化されたトンネル内で処理される。接続時には利用者名に所属機関のドメイン名を含めた形式が用いられ、この情報に基づいて認証要求の転送先が決定される。これにより、世界中の多数の機関が参加していても適切な認証経路が選択される仕組みとなっている。
利用するには、所属機関が発行したアカウントと、端末へのプロファイル設定が必要である。多くの機関では専用のツールやWebページを通じて設定ファイルを配布しており、一度設定を済ませれば世界中の参加機関のアクセスポイントに自動で接続できるようになる。