読み方 : ディーディーコマンド
ddコマンド【data definition】
概要

基本的な構文は「dd if=複製元 of=複製先 bs=ブロックサイズ オプション」で、「if」(input file)で指定した先から「bs」(block size)単位でデータを読み込み、「of」(output file)で指定した先へ書き出す。ifやofにはファイルも指定できるが、/dev/sda のようなストレージデバイスを指定すると、装置内の先頭から末尾まで丸ごと読み出して記録することができる。
通常のファイルコピーとは異なり、ファイルシステムを意識せずにデータを扱うため、ディスクやパーティション、USBメモリなどのデバイスを直接操作できる。例えば、オペレーティングシステムが含まれたハードディスクの内容を、新しいディスクへ構造ごと完全にコピーしてクローンを作成したり、CD-ROMやDVDなどの光学メディアから、ファイルシステムの制御構造を含むバックアップファイル(ISOイメージ)を作成することができる。
変換や加工を伴わない単純なコピーだけでなく、ブロックサイズの指定や転送量の制御、特定範囲のみの読み書きなど、細かな条件を指定することもできる。システム移行や障害対応、起動ディスクの作成など、専門的な場面で重宝されている。一方、誤った出力先を指定すると既存データを上書きしてしまう危険があるため、扱いには注意が必要とされる。