読み方 : アバウトブランク

about:blank

about:blankとは?

Webブラウザアドレスバーに入力すると、何もコンテンツのない空白のページが表示される特殊なアドレス。通常のURLと異なり、インターネット上のサーバへはアクセスせず、Webブラウザ自身が空のページを生成して即座に表示する。現代の主要ブラウザであれば共通してサポートされている、標準的な仕様である。
about:blankのイメージ画像

「about:」で始まるアドレスは、Webブラウザが内部的に処理する独自の識別子(URIスキーム)であり、設定画面やバージョン情報の表示にも同様の仕組みが使われる。「about:blank」はその中でも最もシンプルなもので、テキストも画像も持たない、HTMLとして最低限の骨格だけを持つ空文書である。通信が発生しないため表示は即座に完了し、ブラウザへの負荷もほぼゼロである。

ホームページを特定のサイトに設定していない場合、ブラウザ起動時や新しいタブを開いた直後にこの空白ページが現れることがある。また、プログラムが新しいウィンドウやタブを生成した直後、読み込む内容がまだ決まっていない段階でも一時的に表示される。ポップアップブロッカーや拡張機能が、不審なページの代わりとしてこの空白ページを表示する設計になっている場合もある。

Webアプリケーション開発では、JavaScript動作確認など、外部要因の影響を排除したい場面で意図的に利用されることがある。ページ内に他のコンテンツが存在しない白紙の環境は、コードの挙動を純粋に確認するのに都合がよい。ページ内の特定の領域に他のページを埋め込んで表示するiframeの初期値としても指定されることがある。

セキュリティの面では、外部サーバとの通信がないため、フィッシング詐欺のような悪意あるサイトとは無縁である。ただし、マルウェアブラウザの設定を書き換え、ホームページを強制的にこのアドレスに変えてしまうケースも報告されている。その場合、問題は「about:blank」そのものではなく、設定を無断で変更したソフトウェアにある。予期せずこの画面が表示されても、ブラウザが正常に処理を完了した結果であることが多く、それ自体は異常を意味しない。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。