読み方 : エックスにじゅうご
X.25

国際電気通信連合(ITU-T)によって標準化された通信プロトコルである。通信回線を専有するのではなく、データを小さな単位である「パケット」(packet)に分割して送信し、ネットワーク内の交換装置を経由して目的の相手に届けるパケット交換方式を採用している。複数の利用者が同じ通信回線を共有できるため、通信資源を効率的に利用できる。
X.25では通信を開始する前に仮想回線(VC:Virtual Circuit)と呼ばれる論理的な接続を確立する仕組みが採用されている。仮想回線は実際の物理回線とは異なり、ネットワーク内部で論理的に構成される通信経路である。送信側と受信側の間にこの経路を設定することで、通信中は同じ経路を通じてパケットが順序を保って届けられる仕組みになっている。回線交換とパケット交換の特徴を組み合わせた構造を持つ。
各パケットには番号が付けられ、受信側は正しく受信したことを確認する応答を返す。もしパケットが失われたり、内容に誤りが検出された場合には再送が行われる仕組みになっている。このようなエラー制御やフロー制御を通信規格自体が備えているため、品質の低い通信回線でも比較的安定したデータ通信が可能であった。
X.25は1970年代から1990年代にかけて、銀行のオンラインシステム、航空予約システム、企業の拠点間ネットワークなどで広く利用された。その後、通信回線の品質向上や高速化に伴い、より単純で高速な通信方式であるTCP/IPやフレームリレーなどが普及し、現在では歴史的な存在となっている。
関連用語
資格試験などの「X.25」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【平24修1 問35】 X.25パケット交換方式に関する記述として,適切なものはどれか。