読み方 : ヴィーム

Veeam

概要

Veeamとは、データバックアップ・復元およびデータ保護を行うソフトウェア製品の一つ。また、同名の開発・販売元企業。企業システムの運用管理分野で広く利用されている。
Veeamのイメージ画像

仮想化環境物理サーバークラウド上のデータを保護するためのバックアップおよびデータ管理ソリューションである。データの損失を防ぎ、システム障害や災害時に迅速な復旧を実現する。もともと仮想化基盤向けのバックアップ製品として登場し、VMware vSphereMicrosoft Hyper-Vといった仮想マシン環境に最適化されたデータ保護機能を強みとする。

仮想マシンの「エージェントレスバックアップ」に対応しており、各サーバに個別にソフトウェアを導入することなく、ハイパーバイザと直接連携して効率的にデータを取得できる。システムへの負荷を最小限に抑えながら、大規模な環境でも一元的な保護が可能となる。変更されたデータのみを抽出して保存する増分バックアップや、重複排除および圧縮の技術を組み合わせることで、保存容量の節約と処理時間の短縮を両立している。

復元機能にも力を入れており、仮想マシン単位の復元だけでなく、ファイル単位やアプリケーションデータ単位でも復元できる。仮想マシンの「インスタントリカバリ」機能を用いることで、バックアップデータから直接仮想マシンを起動し、システム停止時間を短縮することも可能である。ランサムウェア対策として、バックアップデータの改竄を防ぐ「イミュータブルバックアップ」への対応や、マルウェア感染の有無をリストア前に自動スキャンする仕組みも備えている。

近年では、オンプレミス環境だけでなく、Amazon Web ServicesMicrosoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービス上の仮想マシンSaaSなどの管理下にあるデータに対応した製品も提供されている。Microsoft 365などのクラウドサービスに保存されたメールファイルバックアップを取得する機能も含まれ、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境における統合的なデータ管理が可能となっている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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