VRゴーグル【VR goggle】VRヘッドセット/VR headset
概要

装置の内部には左右の目それぞれに対応した小型ディスプレイが配置されており、両眼にわずかに異なる映像を表示することで立体感を生み出す。レンズによって視野角を広げ、視界の大部分を映像で覆う構造となっている。
頭の傾きや向きは加速度センサーやジャイロセンサーで検出され、その変化に応じて映像が追随する。機種によっては内蔵カメラや外部センサーで位置も検出し、前後左右への移動を映像に反映するものもある。入力手段としては専用コントローラーのほか、カメラによる手の動きの認識や視線検出に対応した機種もある。空間音響と組み合わせることで、音の方向も現実に近い形で再現できる。
製品の形態は大きく三種類に分かれる。パソコンや家庭用ゲーム機に接続して描画処理を委ねる据え置き型は、高精細な映像表現に適している。演算装置を本体に内蔵したスタンドアローン型は外部機器なしで動作し、持ち運びが容易である。スマートフォンを装着してディスプレイとして利用する簡易型も特定用途で普及している。近年ではスタンドアローン型が主流となっている。
主な用途として、ビデオゲームや映像鑑賞、3Dアバターによるコミュニケーションサービスなどの娯楽娯楽のほか、手術訓練やリハビリテーションといった医療用途、実験や歴史的建造物の再現などの教育用途、設計確認や作業訓練などの産業用途がある。実際の場所や設備を用意せずに体験や訓練を行える点から、分野によっては時間や費用の削減に繋がる場合もある。
スマートフォンの普及に伴い小型ディスプレイや各種センサーが量産されてコストが低下したことで、2010年代半ばから個人向けの安価な製品が市場に相次いで投入され、一般消費者にも広く普及するようになった。一方、映像と身体感覚のずれによって乗り物酔いに似た不快感(3D酔い/VR酔い)を覚える場合があること、使用中は周囲が見えなくなるため転倒や障害物への接触に注意が必要なことから、多くの製品には利用可能年齢や使用環境に関する指針が設けられている。