VPNマルチパススルー

インターネットとLANの境界に位置するルータには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを変換するNATなどの機能でLAN側の機器からインターネットへの接続を仲介するが、LAN側の機器が遠隔地のネットワークとVPNを構成して通信を行いたい場合、NATなどのアドレス変換が行われるとVPN通信がうまくいかないことがある。

そこで、ルータがVPN用の通信を他用途の通信と識別し、何の処理も行わず内外をそのまま通過させる「VPNパススルー」機能が必要となる。通常のパススルーは一本のVPNコネクションを通過させることができるが、VPNマルチパススルーでは複数のVPNコネクションを同時に通過させることができる。

自宅から勤務先へのVPN接続などの場合はコネクションが単一であるため通常のVPNパススルーで十分だが、事業所などが複数拠点間を同時にVPN接続したい場合などにはマルチパススルー対応機種が必要となるため、主に法人向けのルータ製品などに搭載されている。

関連用語

NAPT

【Network Address Port Translation】

IPsec

【Security Architecture for Internet Protocol】

LAN

【Local Area Network】

NAT

【Network Address Translation】

PPTP

【Point-to-Point Tunneling Protocol】

SSL

【Secure Sockets Layer】

インターネット

【Internet】

クライアント

【client】

クリック

【click】

サーバ

【server】

パケット

【packet】

プロトコル

【protocol】

ルータ

【router】

暗号化

【encryption】

データリンク層

【data link layer】

アクセス

【access】

ネットワーク

【network】

VPNパススルー

【VPN passthrough】

データ

【data】

セキュリティ

【security】

フレッツ

【FLET'S】

WANポート

【WAN port】

パススルー

【pass through】

通信

【telecommunication】