読み方 : ブイランホッピング

VLANホッピング【VLAN hopping】

概要

VLANホッピングとは、構内ネットワークLAN)の論理的な分離の仕組みであるVLAN仮想LAN)のセキュリティ上の脆弱性を悪用し、本来アクセスできないはずの別のVLANに不正に侵入する攻撃手法。いくつかの具体的な手法に分かれる。
VLANホッピングのイメージ画像

VLANとは、物理的なネットワーク機器の配線を変えることなく、ネットワークスイッチの設定によってネットワークを論理的に分割する技術である。異なるVLANに所属する機器同士は直接通信することができず、情報漏洩などのリスクを低減させることができる。VLANホッピングはこの分離の仕組みを破る攻撃であり、攻撃者が所属するVLAN以外のVLANトラフィックを盗み見たり、通信に介入したりすることを可能にする。

代表的な手法として「スイッチスプーフィング」と「ダブルタギング」の2種類がある。「スイッチスプーフィング」(switch spoofing)は、攻撃者が自分の端末をネットワークスイッチのように見せかけ、トランクポートとしての接続を確立することで複数のVLANトラフィックを受信できる状態を作り出す手法である。トランクポートとは複数のVLANの通信をまとめて流すための接続方式であり、本来はスイッチ間の接続に用いるものである。

一方、「ダブルタギング」(double tagging)は、イーサネットフレームVLANを識別するタグを二重に付加することで、標的とする別のVLANにフレームを到達させる手法である。最初のスイッチが外側のタグを取り除いた後、内側のタグに従って別のVLANへフレームが転送されるネットワーク機器の動作を悪用する。この手法は攻撃者と同じVLANタグネイティブVLANとして設定しているスイッチに対して特に有効とされる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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