読み方 : ユーエスビーキー

USBキー【USB key】

USBキーとは?

内部に何らかの固有の情報が記録された、パソコンのUSBポートに接続して使う小型の装置。ソフトウェアのライセンス認証やシステムへのログイン認証などに用いられるセキュリティ機器である。
USBキーのイメージ画像

外見はUSBメモリに似ているが、大量のデータを保存することが目的ではない。内部には固有の識別情報や暗号鍵デジタル証明書などが記録されており、外部から簡単に複製や改竄ができない構造になっている。機器をUSBポートに挿し込むと、ソフトウェアやシステムが内部の情報を読み取り、正規の利用者かどうかを判断する仕組みである。

ソフトウェアの不正コピー防止の手段として広く普及しており、CADソフトや映像編集ソフトなど高価な業務用ソフトウェアの分野で採用されてきた。対象のソフトウェアは起動時にUSBキーの存在を確認し、接続されていない場合は動作を制限する。かつてはパラレルポート接続型の「ドングル」が使われていたが、USBが標準的なインターフェースとして普及した現在では、USB接続型が主流となっている。

認証機器としての用途も広がっており、社内システムへのログインデジタル署名などで使われることも多い。パスワードに加えてUSBキーの所持を条件とすることで、パスワード単体の認証より安全性を高められる。これは二要素認証の一形態であり、万一パスワードが漏えいしても、USBキーを所持していない攻撃者のアクセスを排除できる。近年では、Webブラウザを通じた多要素認証に対応した製品も普及している。

ソフトウェアのライセンス管理や認証はオンラインで完結させる方式も広まっており、物理的な装置であるUSBキーの適用場面は限られている。ただし、ネットワークに接続できない環境や、セキュリティ上の理由からオフライン運用が必要な現場では、引き続きUSBキーが選ばれている。小型で持ち運びやすい反面、紛失や盗難のリスクもあるため、PINコードの入力を組み合わせるなどの対策が取られることも多い。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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