読み方 : ユーディーエス
UDS【Unified Diagnostic Services】ISO 14229
概要

現代の自動車には、エンジン制御、ブレーキ制御、車体制御、インフォテインメントなどを担当する多数の電子制御装置が搭載されている。これらの装置は車両ネットワークを通じて互いに通信しており、整備や故障診断の際には外部の診断機器から状態を確認する必要がある。
UDSはこのような目的のために定義された診断通信の仕組みであり、診断機器が車両のECUに対して要求メッセージを送り、ECUが応答を返すことで様々な診断処理を実行できるようにしている。故障コードの読み出しや消去、センサー値の取得、ECU内部メモリの読み書き、ソフトウェアの更新など、多様な診断機能がサービスとして定義されている。
UDSはアプリケーション層のプロトコルであり、物理的なデータの送受信は車両内のCAN(Controller Area Network)などのネットワークを通じて行われる。診断コネクタに整備用のスキャンツールやテスターを接続し、車内の装置へアクセスする。攻撃者による不正なECU書き換えやデータ改竄を防ぐため、仕様の一環として認証の仕組みも設けられている。
UDSの仕様は国際標準化機構によって「ISO 14229」として標準化されており、様々な自動車メーカーや部品サプライヤーの装置が対応している。前身の「KWP2000」(ISO 14230)や、「OBD-II」診断の経験を踏まえて策定され、2006年に初版が発行された。現在は乗用車にとどまらず、商用車・建設機械・産業機器など幅広い分野で採用されている。