Tanium
Taniumとは?

従来の管理ツールは、中央サーバが各端末と個別に通信して情報を収集する方式を取っており、端末数が増えるほど処理に時間がかかった。Taniumでは「リニアチェーン」という方式を導入し、隣接する端末同士がバケツリレーのようにデータを中継するため、ネットワーク負荷を抑えながら数万台規模の環境でも数秒以内に全体の状況を把握できる。管理者はまるで検索エンジンで調べるような感覚で、今この瞬間の端末状態をリアルタイムに近い形で確認できる。
主な機能として、資産情報の収集・管理、ソフトウェアのインストール状況の確認、脆弱性の検出、パッチ適用の管理、設定変更の配布などがある。特定の脆弱性を持つ端末を絞り込んで修正プログラムを一括配布したり、許可されていないアプリケーションの存在を検知したりといった操作を、単一のコンソールから実行できる。これらはモジュール形式で提供されており、組織の必要に応じて機能を追加できる構成になっている。
セキュリティインシデントが発生した際の対応力も備えている。不審なプロセスや未知のファイルの存在が疑われる場合、管理者は全端末に対して即座にクエリを投げかけて状況を調査し、該当端末をネットワークから切り離したり、不審なプロセスを強制終了したりする処置を遠隔から実行できる。従来であれば数時間から数日を要した調査が大幅に短縮され、被害の拡大を早期に食い止められる。
主な導入先は、金融機関、医療機関、政府機関、大手製造業など、端末数が多くセキュリティ要件の厳しい大規模組織である。社内ネットワークだけでなく、在宅勤務などで社外から接続する端末も管理対象に含められるため、リモートワークが普及した環境にも対応できる。エンタープライズ向けの価格・ライセンス体系を採用しており、数千台以上の端末を運用する組織で用いられる製品である。