読み方 : ティーキューエム
TQM【Total Quality Management】総合的品質管理
概要
TQMとは、組織全体で品質向上に取り組み、顧客満足の向上と継続的改善を図る経営手法。製品やサービスだけでなく、業務プロセスや組織文化も対象とする包括的な品質管理の考え方である。

日本で発展した全社的品質管理(TQC)の思想を基礎としている。製造業における統計的品質管理の手法を出発点としながら、単なる検査や不良削減にとどまらず、企画、設計、調達、製造、販売、アフターサービスに至るまで、組織全体の仕事の質を高めることに焦点を当てている。品質は最終工程で作り込むものではなく、工程の各段階で確保されるべきものだという考え方に立脚している。
TQMでは、経営層の強い関与と方針管理が重要な要素とされる。組織の品質方針や目標を明確にし、それを各部門や個人の活動へ展開することで、全体最適を図る。一方で、現場の従業員が主体的に改善活動へ参加することも特徴とされる。小集団活動やQCサークルなどを通じて、日常業務の中から問題点を抽出し、データに基づいて改善を進める取り組みが行われる。
具体的な実践においては、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を回し続けることが基本となる。客観的なデータに基づいて現状を分析し、問題の根本原因を特定した上で対策を講じる科学的なアプローチが重視される。顧客要求事項の把握、プロセスの標準化、教育訓練の実施、測定と分析の徹底なども重要な要素である。TQMは製造業のみならず、サービス業や医療、公共分野などにも適用されている品質マネジメントの体系である。
関連用語
資格試験などの「TQM」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平25春 問14】 総合的品質管理(TQM又はTQC)の重要な手法の一つである方針管理の説明として、適切なものはどれか。