読み方 : トムル

TOML【Tom's Obvious, Minimal Language】

概要

TOMLとは、設定ファイルの記述形式の一つ。人間が読み書きしやすいシンプルな構文と、明確な構文規則による自動処理のしやすさを両立することを目的に設計されている。ファイルとして保存する場合の標準の拡張子は「.toml」。
TOMLのイメージ画像

GitHub社の共同創業者の一人であるトム・プレストン=ワーナー(Tom Preston-Werner)氏が2013年に仕様を公開した。JSONYAMLと同様に設定値を構造化して記述するための形式だが、YAMLインデントによる階層表現の複雑さや、JSONのコメント非対応といった問題を回避するよう設計されている。

基本はキーと値を「key = value」の形式で記述し、文字列、整数、浮動小数点数真偽値、日時などのデータ型を扱える。値は引用符で囲むことで文字列として表現され、数値や真偽値(true/false)はそのまま記述する。日付や時刻はISO 8601形式で記述する。コメントは「#」で始まる行として記述でき、設定内容の補足説明を付加できる。

構造化されたデータは「テーブル」と呼ばれる単位で表現される。[テーブル名] のように角括弧で囲んだ名前で定義され、その下に属するキーと値をまとめて記述する。テーブルの項目の一つとしてテーブルを組み込んだ入れ子構造を定義することもできる。配列も定義することができ、[1, 2, 3] のように角括弧内に複数の値をカンマ区切りで記述する。

TOMLはJSONYAMLと同様に設定ファイル形式として利用されるが、明確な型定義と一貫した構文により解釈の曖昧さを抑えている。Rustのパッケージ管理ツールである「Cargo」の設定ファイルなどで採用されており、プログラムの設定やメタデータの記述に用いられる。テキスト形式であるためバージョン管理との相性もよく、変更履歴の追跡やレビューが行いやすい。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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