読み方 : シンスアイディー
SynthID
SynthIDとは?

電子透かしの埋め込み方はメディアの種類によって異なる。画像や動画では各画素の色情報に微細な変化を加え、音声では波形に識別情報を埋め込む。文字情報(テキスト)の場合は、大規模言語モデル(LLM)がトークンを生成する際の確率スコアをわずかに調整する手法をとる。いずれも、見た目や聴こえ方、読みやすさを損なわないよう設計されている。
透かしはファイルのメタデータではなくコンテンツ本体に埋め込まれるため、メタデータを削除しても識別情報は残る。クロッピング、色調補正、非可逆圧縮、ノイズ付加、再生速度の変更といった一般的な加工を施した後でも検出できるよう工夫されており、従来手法より改変に対して堅牢である。ただし、あらゆる加工に対して完全な耐性を持つわけではない。
同社ではImagen、Veo、Lyria、GeminiなどのAIモデルやAIサービスにSynthIDを組み込み、生成された画像や動画、音声、テキストへ透かしを付与している。検出側では、アップロードされたコンテンツを解析して同社製AIによる生成物かを判定する「SynthID Detector」を提供しており、2025年5月には様々な種類のコンテンツを横断して判定できる統合版がリリースされた。判定結果は「透かしあり」「透かしなし」「不確定」の三段階で返される。