Slack

概要

Slackとは、米スラックテクノロジーズ(Slack Technologies)社が運営するビジネスチャットサービス。チーム内のコミュニケーションに有用なメッセージの送受信、蓄積、検索機能を提供する。

登録利用者の間で文字ベースのグループチャット、一対一のメッセンジャーダイレクトメッセージ)、音声通話、ビデオ通話、ファイル送受信などの機能を利用できる。メッセージは文字数制限なく絵文字の使用やファイル添付も可能で、メールの代用とすることができる。特定の発言へ返信(メンション)として関連付けたり、発言を送信・公開後に編集することもできる。

利用者は企業単位や部署単位などで構築される「ワークスペース」に所属する。ワークスペース内にはテーマやチーム、プロジェクトなどを単位とする「チャンネル」が設定され、発言はチャンネルごとにまとめられる。

チャンネル名は他のSNSにおけるハッシュタグのように「#」で始まる文字列で示される。ワークスペース内の誰でも利用できるパブリックチャンネルの他に、招待制で特定の利用者のみが閲覧・発言できるプライベートチャンネルも作成できる。

発言はタイムラインとして時系列に表示されるが、システム側にログとして蓄積されており、後から参加したメンバーも遡って古い内容を参照できる。強力な検索機能を備えており、過去の記録を発言者やチャンネル、キーワード、期間などを指定して検索することができる。公開されているAPIを通じて外部の様々なソフトウェアやネットサービスと連携させたり、定型的な作業を自動化する「ワークフロー」など高度な機能もある。

Webブラウザで同社サイトアクセスしてサービスを利用できるほか、WindowsmacOS、iOSAndroidには専用のアプリケーションソフトも提供されている。基本的な機能は無料の「フリー」プランで利用できるが、閲覧可能なメッセージ件数などに制約がある。ビジネス利用に適した高機能プランはサービス内容や保証品質などに応じて「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise Grid」の三段階が用意されている。

(2021.9.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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