読み方 : シフトデリート
Shift+Delete
概要

通常のDeleteキーによる削除では、対象のファイルはごみ箱へ移動され、利用者が「ごみ箱を空にする」まで実際には残り続ける。誤って削除した場合でも、この段階であれば元の場所へ戻すことができる。
Shift+Deleteを実行すると、この過程が省略される。確認設定が有効な場合は「完全に削除しますか?」という警告が表示され、同意すると対象はごみ箱を経由せず削除される。通常の操作では復元できない状態になり、ストレージの空き容量もその時点で増加する。
大容量ファイルの整理する際や、確実にいらないことが分かっているファイルやフォルダを直接的に削除したいときに行われる操作である。ごみ箱の容量制限を超えるファイルを通常の削除で処理できない場合にも用いられる。一方、誤って必要なファイルを削除すると復旧が困難になるため、慎重に対象を確認することが求められる。
Shift+Deleteを実行しても実際にはデータが記憶装置から即座に物理消去されるわけではない。多くのファイルシステムでは、削除時にファイル本体を直接消去するのではなく、その領域を「上書き可能な空き領域」として管理情報を書き換えるに留まる。このため、別のデータで上書きされていなければ、専用の復元ソフトウェアによってデータを取り出せる場合がある。
なお、SSDではTRIM機能や内部管理の仕組みにより、従来のハードディスクと比べて復元が難しくなることがある。ごみ箱経由の削除にも言えることだが、ファイルを削除しただけでは媒体上に内容が断片的に残るため、機密情報を確実に消去したい場合には専用ソフトウェアによるデータの上書きや、記憶媒体の物理的な破壊といった別の手段が必要になる。
(2026.7.11更新)