読み方 : せんじゅ

Senju【千手】

概要

Senjuとは、野村総合研究所(NRI)が開発・販売する、企業向けの統合運用管理ソフトウェア。サーバネットワーク機器の状態監視、ジョブ管理サービスデスク管理などの機能を備え、企業の情報システムデータセンターの安定運用を支援する。主に大企業の基幹システムや大規模なデータセンターで導入されている。
Senjuのイメージ画像

「Senju Family」ブランドの元で複数の製品群を展開している。代表的なものとして、ジョブ管理製品「Senju/OC」やサービスデスク管理製品「Senju/SM」があり、企業の規模や用途に応じて組み合わせて導入できる。クラウド環境とオンプレミス環境が混在するハイブリッド構成にも対応しており、異なるプラットフォームを一元的に管理できる。

Senju/OCは、バッチ処理データ連携処理、バックアップ処理といったジョブの実行順序や依存関係を管理し、スケジュールに従って自動実行する。異常終了を検知した際の後続ジョブの制御や自動リトライも設定できる。Senju/SMは、システム障害や利用者からの問い合わせをチケットとして受け付け、担当者へのエスカレーションや対応履歴の管理を行う。ITILに準拠したインシデント管理問題管理変更管理のプロセスを実装している。

監視機能では、CPU使用率メモリ使用量、ディスク容量、プロセスの動作状況などを継続的に収集・管理し、異常を検知すると管理者へ自動で通知する。また、障害発生時にあらかじめ定義した処理を自動実行するなど、運用業務の自動化にも対応している。こうした機能により、人為的な操作ミスの低減や、運用担当者の負担軽減が図られる。

1990年代から提供されている定番の運用管理ツールとして知られる。当時は日本企業のITシステムメインフレームからオープンシステムへ相次いで移行していた時期で、オープン系の運用管理の仕組みを新たに整備する必要から国産の専用製品として人気を博した。金融機関や官公庁、大手製造業など、高い信頼性が求められる業種での導入実績が多く、その後も分散システム仮想化環境クラウドサービスへと対応範囲を拡大している。

(2026.6.9更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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