Seedance
概要

利用者はWebブラウザを通じてアクセスし、動画の内容や雰囲気を表す文章を入力する。すると数分程度で、実写風あるいはアニメ風の映像が出力される。カメラワークや演出の指示にも対応しており、被写体の動きや画面の構図を細かく指定できる。
テキストから動画を作る機能のほかに、静止画を動画に変換する機能も用意されている。人物写真をアップロードして表情を動かしたり、風景写真に波の動きを加えたりすることができる。既存の素材を活かしながら動的なコンテンツを作成できる。既存の動画素材の画風を変換する機能も備え、実写映像をアニメ風に変換するといった使い方もできる。
専用のアプリケーションを導入する必要はなく、Webブラウザからすべての操作が完結する。スマートフォンのブラウザにも対応しているため、パソコンを持たない環境でも動画制作を行える。無料プランでは生成できる動画の本数や解像度に制限が設けられており、より多くの機能を使うには有料プランへの加入が必要となる。同社では画像生成モデル「Seedream」など複数のモデルを開発している。
バージョンと機能の変遷
初代の「Seedance 1.0」は2025年6月に発表され、1080pの動画を生成できるモデルだった。人物や物体の動き、カメラワーク、画面内の複数の対象などを文章による指示に従って再現でき、複数の場面をつなげたマルチショット動画にも対応していた。広角や中景、近景などのショットを切り替えながら、登場人物や映像の雰囲気を保つことができた。実写風やアニメーション、映画的な映像表現にも対応しており、幅広い用途を想定した設計になっていた。
「Seedance 1.5 Pro」を経て、2026年2月には「Seedance 2.0」が公開された。動画に加えて音声も扱うマルチモーダル生成モデルであり、テキストや画像、音声、動画を入力として利用できる。複数の参照素材を組み合わせ、映像と音声を同時に生成する仕組みを採用しており、最大15秒の音声付きマルチショット動画を制作できる。生成した映像を延長したり編集したりする機能も提供された。利用者からの指示を反映しながら登場人物などの一貫性を保つことができ、単発の短い動画制作だけでなく、継続的な映像制作にも利用しやすい設計になっている。
2026年7月には「Seedance 2.5」が公開された。1回の生成で最大30秒の音声付き動画を作成でき、生成した動画を複数回にわたって延長する機能も利用できる。複数の素材を参照しながら長めの映像を制作する用途を想定したモデルであり、動画制作や映像編集の作業を効率化する方向で機能が拡張されている。