読み方 : エスティーピーぶんせき
STP分析【Segmentation-Targeting-Positioning】
概要
STP分析とは、市場を細分化し、ターゲットとする顧客層を選定し、自社や製品の適切な立ち位置を定めるマーケティング手法。市場戦略を策定する際の基礎的な分析手法として用いられる。

市場を「セグメンテーション」(Segmentation)、「ターゲティング」(Targeting)、「ポジショニング」(Positioning)の三つのステップで細分化する。製品やサービスを市場全体に一律に訴求するのではなく、顧客層を細分化したうえで注力すべき対象を絞り込み、競合と差別化した立ち位置を明確にする手順を示している。
「セグメンテーション」では、年齢、性別、所得、趣味嗜好などの基準に基づき市場を細かく分類する。続く「ターゲティング」では、分類されたセグメントの中から自社の製品やサービスに適した顧客層を選択し、資源を集中させる戦略を決定する。「ポジショニング」では、選定したターゲットに対して自社の商品やブランドがどのような価値や特徴を持つかを明確化し、競合との差別化を図る。
STP分析を行うことで、顧客のニーズに応じた戦略の方向性を具体的に設定できる。また、市場環境の変化や競合状況に応じてセグメントの再評価やターゲティングの見直しも可能であり、企業が効率的にマーケティング施策を実施するためのフレームワークとして利用される。分析の結果は、具体的な広告メッセージや販促活動の設計に反映され、顧客との接点を最適化する手段として用いられる。
アメリカの経営学者フィリップ・コトラー(Philip Kotler)が提唱した手法で、マスマーケティングが限界を迎えた1970年代以降、消費者の多様化に対応するための体系として広まった。商品開発や広告戦略、価格設定、販売チャネルの選択など幅広いマーケティング活動に応用される。