読み方 : エスエムティーピーリレー
SMTPリレー【SMTP relay】
SMTPリレーとは?

メールの配送は、郵便の仕組みに似ている。手紙が集配局や中継拠点を経て届けられるように、メールも送信元のサーバからいくつかのサーバへとバトンを渡すように配送される。各サーバは受け取ったメールの宛先を確認し、次にどのサーバへ転送すべきかを判断して引き渡す。配送に失敗した場合は一定時間ごとに再送を試み、それでも届かなければ差出人へエラーを返すことが多い。
企業などの組織では、社内システムから発生するメールを専用の中継サーバに集約して外部へ送り出す構成が一般的である。直接インターネットへ送り出すのではなく、プロバイダや専用のリレーサービスを経由させることで、送信元の信頼性が高まり、迷惑メールと誤判定されるリスクを抑えられる。送信ログの一元管理やセキュリティフィルタの適用も容易になる。
アクセス設定が不十分で誰のメールでも転送してしまうサーバは「オープンリレー」と呼ばれ、第三者にスパム送信の踏み台として悪用されるリスクがある。かつてはインターネット上にこうしたサーバが多く存在し、迷惑メールの温床となっていた。現在では、正当な送信元のみに中継を許可する認証の導入が標準的な運用となっている。
インターネット上のSMTPサーバは、SMTP-AUTHによる利用者認証やTLSによる通信の暗号化と組み合わせて運用されることが多い。さらに、送信元ドメインを検証する「SPF」「DKIM」「DMARC」などの技術も併用され、フィッシングなどに悪用される「なりすまし」メール対策が進められている。