読み方 : エスシーエフディーエムエー
SC-FDMA【Single Carrier Frequency Division Multiple Access】
概要

無線通信では、複数の端末が同じ周波数帯域を共有して同時に通信する手法を「多元接続」という。LTEの下り回線(基地局から端末への送信)には「OFDMA」(直交周波数分割多元接続)が採用されているが、上り回線(端末から基地局への送信)にはSC-FDMAが採用されている。この使い分けには端末側の消費電力という重要な理由がある。
OFDMAは複数のサブキャリアを同時に送信する方式であり、信号のピーク電力と平均電力の比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)が高くなる特性がある。PAPRが高いと送信アンプの効率が低下し、消費電力が増大する。基地局は電源に接続されているためこの点は問題とならないが、スマートフォンのように電池駆動の端末にとって消費電力の増大は問題となるため、PAPRを低く抑えられるSC-FDMAが上り回線に選ばれた。
SC-FDMAはその名の通り単一の搬送波(シングルキャリア)の特性を持ちながら、周波数領域での処理によってOFDMAと同様にサブキャリアを利用した多元接続を実現する。送信側で離散フーリエ変換(DFT)によって信号を周波数領域に変換してからサブキャリアにマッピングし、逆高速フーリエ変換(IFFT)で時間領域に戻して送信するという手順を採る。この手法は「DFT-Spread OFDM」とも呼ばれる。