読み方 : パットナムモデル
Putnamモデル【プットナムモデル】
概要
Putnamモデルとは、ソフトウェア開発における規模・工数・開発期間の関係を数理的に表現し、見積りや計画策定に活用するための経験的モデルの一つ。要員投入の推移を統計分布で近似する。

1970年代に米国のソフトウェア工学者ローレンス・パットナム(Lawrence H. Putnam)によって提唱された。実際の開発プロジェクトのデータ分析を基に構築されたモデルで、ソフトウェア規模と開発期間、総工数の間に一定の数量的関係があると仮定し、「ソフトウェア方程式」という数式で要素間の関係を整理している。
このモデルの特徴は、プロジェクト期間中の要員数の変化を「レイリー分布」という統計分布で近似する点にある。初期段階では要員が少なく、設計や実装の進行に伴い増加し、終盤で減少するという典型的な人員配置の推移を数理的に示すことができる。
また、開発期間を短縮しようとして追加要員を投入すると必要工数が非線形に増加する関係を数理的に説明する。これは、開発者の増員に伴うコミュニケーションコストの増加や、作業の依存関係による待ち時間の発生などが要因である。短納期化がコスト増大を招く可能性を定量的に説明する枠組みとして利用される。