読み方 : ポストマン

Postman

概要

Postmanとは、Web APIの設計、テスト、管理を支援するための開発支援ツール。また、同名の開発元企業。本来はプログラムを書いて実行しなければならないAPI動作確認を、視覚的な操作画面を通じて簡単に行うことができる。
Postmanのイメージ画像

APIApplication Programming Interface)は、プログラム同士が通信してデータや機能を融通し合う窓口の仕様を定めた規約である。ネットワーク上でサービス間が連携する際にはWeb通信の仕様やインフラを流用してHTTP(およびHTTPS)で通信を行うWeb APIが用いられることが多い。

Web APIの開発者は通常、URLHTTPメソッドヘッダー、ボディなどを指定してサーバリクエストを送信し、その応答内容を確認する必要がある。Postmanはこれらの操作を画面上で設定できるインターフェースを提供し、プログラムを書かずにAPIの動作を確認できる環境を実現する。GETやPOSTなどのメソッド選択、JSON形式データ送信、認証情報の付与などを簡便に行うことができる。

単なるテストツールにとどまらず、チームでの共同作業を支える機能も充実している。クラウドベースのワークスペースを利用することで、複数の開発者が同一プロジェクト上でAPI定義やテスト内容を共有し、変更履歴を管理することができる。作成したリクエストの設定を「コレクション」としてグループ化し、チームメンバーと共有することで、プロジェクト全体で一貫したテスト環境を維持できる。

テストスクリプトを設定してレスポンス内容を自動検証する機能や、環境変数を用いて接続先サーバを切り替える機能も提供され、開発環境、検証環境本番環境といった複数環境での確認作業を効率化できる。APIの仕様を文書化する機能や、実際のサーバの挙動を模倣する「モックサーバ」を作成する機能も備わっており、フロントエンドバックエンドの開発者が並行して作業を進める際にも重宝される。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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