読み方 : パラミコ

Paramiko

概要

Paramikoとは、PythonからSSH接続を扱うためのライブラリ。リモートサーバへのログイン、コマンド実行、ファイル転送といった操作をPythonプログラムに組み込むことができ、サーバ管理やインフラ運用の自動化に広く使われている。
Paramikoのイメージ画像

SSH(Secure Shell)はネットワーク越しに別のコンピュータを安全に遠隔操作するためのプロトコルで、通常は専用のターミナルソフトやSFTPクライアントを通じて人間が手動で操作する。Paramikoを使うと、こうした作業をPythonスクリプトに組み込んで自動化できる。Paramiko自体にSSHv2プロトコルがPythonで実装されており、外部のSSHコマンドに依存せず動作する。

接続の確立にはホスト名、ポート番号、認証情報を指定する。認証方式はパスワード認証と公開鍵認証の両方に対応しており、RSAやECDSAなど複数の鍵方式をサポートする。既知ホスト鍵の確認機能も備え、接続先サーバの正当性を検証できる。サーバ側に特別なソフトウェアを追加する必要はなく、一般的なSSHサーバが動作していれば接続可能である。

接続後はSSHセッションを通じてコマンドを送信し、標準出力や標準エラー出力、終了コードをPython側で受け取れる。ファイル転送にはSFTPのインターフェースが用意されており、アップロード、ダウンロード、一覧取得、削除といった操作が可能である。複数のサーバに順番にログインして同じ処理を実行する運用スクリプトや、ログ収集、ソフトウェア更新の自動化といった用途でよく用いられる。AnsibleなどのIT自動化ツールもParamikoを内部的に利用している。

Python標準ライブラリにはSSH機能が含まれていないため、SSH操作を必要とするプログラムでは外部ライブラリとして導入する。pipでインストールでき、暗号処理にはcryptographyライブラリを依存関係として使用する。Windows、Linux、macOSなど異なる環境でも同一のコードで動作する。ライセンスはLGPLであり、商用プロジェクトへの組み込みも可能である。

(2026.5.25更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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