読み方 : ピーエーアドレス

PAアドレス【Provider Aggregatable address】プロバイダ集約可能アドレス

概要

PAアドレスとは、インターネット上で運用されるグローバルIPアドレスのうち、インターネット接続サービスを提供するプロバイダ(ISP)が管理するIPアドレスの中から、利用者に割り当てられるアドレスのこと。
PAアドレスのイメージ画像

インターネット上のIPアドレスは重複なく割り当てなければならないため、国際機関のICANNが中心となってアドレス空間を各大陸の調整機関(RIR)、各国・地域の調整機関(NIC)へ割り当て、事業者や利用者は自国のNICから割り当てを受ける。

PAアドレスは、利用者へインターネット接続を提供するインターネットサービスプロバイダISP)を単位とするアドレスの割り当て方式である。まず大きなアドレスの塊がプロバイダへ配分され、そこからさらに個々の契約者へと小分けにされる。

この「集約」(aggregation)という性質により、インターネット全体の通信経路情報をコンパクトに保つことが可能になる。もし、すべての利用者が個別にNICから受領したバラバラなアドレスを使用すると、世界中のルータが処理すべき経路情報が膨大になり、通信の遅延が生じやすくネットワークの破綻に繋がる恐れもあるが、集約によりプロバイダ単位で経路を認識すればよくなり、転送を効率化することができる。

利用者から見ると、あくまでプロバイダに割り当てられたアドレスの一部を借り受けている状態であるため、契約先のプロバイダを切り替えるとアドレスを返却して新たに別のアドレスを使わなければならなくなる。このような制約なく、利用者が直接アドレス割り当てを受けて運用する「PIアドレス」(Provider Independent address/プロバイダ非依存アドレス)という仕組みも用意されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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