Oracle Database Appliance【ODA】
概要

一般的なデータベース環境の構築では、サーバ機やストレージ装置を個別に選定し、OSやDBMSをインストールした上で、動作確認や性能調整を行う必要がある。これに対しODAは、Oracle Databaseの稼働に適した構成があらかじめ用意された状態で提供されるため、設置後の初期設定だけで短期間に安定したデータベース環境を稼働させることができる。
ラインアップは複数のモデルで構成されており、処理能力やストレージ容量、CPUソケット数などが異なる。エントリー向けの単一ノード構成から、高可用性を目的とした2ノードのクラスタ構成まで対応するモデルがあり、中小規模から大規模の業務システムまで幅広く対応する。
ライセンスは通常のOracle Databaseライセンスにも用意されているプロセッサ単位の適用方式で、使用するCPUのコア数に基づいて付与される。すべてのコアを有効にする必要はなく、性能の拡張が必要になった際には設定変更によって段階的にコアを有効化し、ライセンスを追加できる。初期投資を抑えつつ、利用規模の拡大に応じてハードウェアを買い替えることなく構成を調整できる点は、中堅・中小企業にとって現実的な選択肢となっている。
管理面では、専用のコマンドラインツールとWebブラウザでアクセスする操作画面(GUI)が用意されており、データベースの作成や設定変更、監視、バックアップ、パッチ適用といった運用作業を一元的に実施できる。ソフトウェアを個別に導入・設定する必要がなく、データベース専任のインフラ担当者を置けない組織でも運用しやすい構成となっている。
ODAが登場した背景には、複数の開発元の製品を組み合わせたシステムにおける、障害時の原因特定の困難さや問い合わせ窓口の分散という課題がある。ODAはハードウェアからソフトウェアまでを同社が一元的にサポートする体制をとっており、トラブル時の対応を簡略化できる。より大規模な用途向けには「Exadata」シリーズが提供されており、ODAはその普及帯にあたる製品群として展開されている。