読み方 : オプションエクスプリシット
Option Explicit
Option Explicitとは?
Visual Basic(VB)およびVBA(Visual Basic for Applications)において、変数の事前宣言を強制する命令。モジュールの先頭に記述することで有効になり、未宣言の変数が使われた時点でエラーを発生させる。

VBやVBAでは通常、変数を宣言せずに使い始めることができる。「Dim x As Integer」のような宣言なしに「x = 10」と書いてもエラーにならない。一見便利に思えるが、変数名を打ち間違えると別の変数として扱われるため、意図しない動作の原因になりやすい。プログラムが複雑になるほど原因の特定が難しくなり、修正に多くの時間がかかる場合もある。
プログラム冒頭に「Option Explicit」を記述しておくと、未宣言の変数が参照された時点でコンパイルエラーが発生するため、実行前にミスを発見できる。例えば「total」と書くつもりで「totl」と誤入力した場合、Option Explicitがなければ別の変数として処理され、計算結果が狂ったままプログラムが動作してしまう。Option Explicitがあれば、そのミスは実行前に検出される。
変数宣言を義務付けることは、各変数がどのようなデータ型を扱うかを明確にする行為でもある。型を明示することでメモリが効率的に使われ、型の一致しない不適切なデータ操作による不具合も減らしやすくなる。チーム開発においても、変数の役割が明確なコードは読みやすく、保守性の向上につながる。
ExcelなどのOffice製品のVBA編集機能(VBE:Visual Basic Editor)では、「オプション」設定で「変数の宣言を強制する」をオンにすると、新規モジュール作成時に「Option Explicit」が自動挿入される。開発現場では有効にした状態で運用するのが一般的であり、教育用途でも基本的なコーディング規則として扱われることが多い。