読み方 : オープンブイピーエヌ

OpenVPN

OpenVPNとは?

オープンソースVPNソフトウェアの一つ。インターネットなどのオープンなネットワーク上に暗号化された仮想の通信経路を構築し、離れた拠点や端末を安全に接続することができる。
OpenVPNのイメージ画像

Web暗号化にも用いられるTLS(旧SSL)の実装として広く使われる「OpenSSLライブラリを採用し、強固な暗号アルゴリズムによって通信内容の盗聴や改ざんを防ぐ。認証はユーザー名とパスワードデジタル証明書事前共有鍵など複数の方式に対応しており、正当な利用者だけがネットワークへアクセスできる仕組みを提供する。

通信にはUDPまたはTCPを選択でき、UDPは遅延が少なくリアルタイム通信に向き、TCPは接続の安定性を優先したい環境に適する。ポート番号を自由に設定でき、HTTPS通信と同じ443番ポートを使うことも可能であるため、ファイアウォールによる制限が厳しい環境でも接続性を確保しやすい。

WindowsやmacOS、LinuxAndroid、iOSなど主要なオペレーティングシステム(OS)に対応したクライアントが提供されている。専用のネットワーク機器を必要とせずソフトウェアのみで動作するため、既存の環境に容易に導入することができる。ソースコードが公開されているため、世界中の開発者によるセキュリティ検証が継続的に行われている。

リモートワークで社内システムへ安全にアクセスする用途や、複数拠点のネットワークを一体として運用する用途、公共の無線LANを使う際のセキュリティ対策など、個人から大規模な組織まで様々な目的で導入されている。設定はテキスト形式ファイルで行うため、導入には一定の技術的な知識が必要となる。より手軽に管理したい場合向けに、GUI管理ツールやサポートを備えた商用版「OpenVPN Access Server」も提供されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。