読み方 : オープンエーエム

OpenAM【Open Access Manager】

概要

OpenAMとは、複数のWebアプリケーションやシステムへのアクセスを一元管理するオープンソースソフトウェア。一度の認証で複数のサービスを利用できるシングルサインオンSSO)の仕組みを中心に、認証認可アクセス制御の基盤として企業などで利用されている。
OpenAMのイメージ画像

利用者は最初にOpenAMで認証を済ませると、連携する各システムで改めてログインを求められることなく利用できる。システムごとに異なるパスワードを管理する必要がなく、管理者も認証設定やアクセス権限をまとめて制御できるため、運用の負荷が軽減される。

認証方式はパスワード認証だけでなく、ワンタイムパスワードデジタル証明書多要素認証など複数の方式に対応している。利用者の所属部署や役職、接続元、時刻といった条件に応じてアクセス権限を細かく設定することも可能で、特定のシステムへのアクセスを特定の条件を満たす利用者のみに限定するといった運用ができる。

外部のシステムとの連携には、SAMLOAuth 2.0OpenID Connectなどの標準プロトコルを利用する。これらの規格を通じて認証認可の情報を各システムへ伝達するため、クラウドサービスを含む様々な製品と組み合わせた認証基盤を構築できる。Javaで実装されており、負荷分散冗長構成にも対応しているため、利用者数の多い大企業や官公庁、教育機関などのシステムにも採用されている。

OpenAMは旧サンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)社が開発したアクセス管理製品をオープンソース化した「OpenSSO」を源流とする。米オラクルOracle)社による同社買収後、開発者コミュニティが開発プロジェクトを分岐(フォーク)して独立させた。その後は米フォージロック(ForgeRock)社が開発の中心となり、商用版とコミュニティ版の両方が提供されてきたが、2023年に同社が米ピンアイデンティティ(Ping Identity)社に統合されたことで製品の位置づけに変化が生じた。現在は「Open Identity Platform」が旧コミュニティ版の系統を保守しており、オープンソースで認証基盤を構築する際の選択肢の一つとなっている。

(2026.7.6更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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