読み方 : オーオーディー
OOD【Object-Oriented Design】オブジェクト指向設計

プログラムにおけるオブジェクトとは、ある対象が備えるデータ(プロパティ)と、そのデータを操作する手続き(メソッド)をひとまとめにしたものである。例えば、「顧客」というオブジェクトは、氏名や住所といったプロパティと、「注文する」「情報を更新する」といったメソッドを併せ持つ。
OODでは、「クラス」(class)を用いて同種のオブジェクトの共通仕様を定義する。クラスにはプロパティとメソッドが定義され、プログラムの実行時にはそこから生成された「インスタンス」(instance)が実際の処理単位となる。上位概念から下位概念に共通部分を「継承」(inheritance)する仕組みや、異なるデータ型を同じ操作で扱う「多態性」(polymorphism)といった仕組みを利用することで、重複の少ない構造を作ることができる。
また、内部のデータを外部から直接操作させず、公開された操作を通じてのみ扱う「カプセル化」(encapsulation)も重視され、内部実装を変更しても外部の利用側に影響を与えにくくなる。部品間の依存関係を制御し、インターフェースを明確にすることで、開発者間の役割分担や並行開発を進めやすくする効果がある。
OODは、オブジェクト指向プログラミングによるプログラム開発と併用することで、要求分析から実装までを一貫して同じ概念で扱うことができる。業務の概念モデルを設計に反映し、そのままクラス構造へ落とし込むことが可能であるため、仕様の追跡が容易になる。UMLなどのモデリング手法を用いて、クラス図やシーケンス図を作成しながら設計を進めることも一般的である。大規模なソフトウェアの構造化に適した設計方法である。
関連用語
資格試験などの「OOD」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平21秋 問47】 オブジェクト指向設計の特徴はどれか。