読み方 : オーケーアール

OKR【Objectives and Key Results】

概要

OKRとは、組織や個人の目標と成果指標を結び付けて管理する手法の一つ。達成すべき目標とその進捗を測定するための指標を組み合わせて運用する方式である。
OKRのイメージ画像

“Objectives” (目標)は達成したい状態や方向性を示す定性的な目標、“Key Results” (主要な成果)はその達成度を測るための定量的な指標である。目標は「新規顧客セグメントを開拓する」「プロダクトの信頼性を大幅に向上させる」といった簡潔な文で表現され、組織やチームの方向を示す。

主要な成果は各目標に対して通常2~5個設定される定量的な指標で、「新規セグメントからの売上を四半期で500万円達成する」「サービスの稼働率を99.9%以上に維持する」のように、数値で達成度を測れる形で定義する。通常は一定期間ごとに設定と見直しが行われ、期間中は進捗状況が継続的に確認される。

設定期間は四半期(3か月)単位が一般的で、年次目標を分解して四半期ごとのOKRに落とし込むという運用を行う企業が多いとされる。進捗は週次や月次で確認し、期末に達成度を 0~1.0 のスコアで評価する。米グーグル(Google)社の実践では 0.6~0.7 程度の達成が理想とされており、常に 1.0 を達成するような目標は挑戦的でないとみなされる文化がある。

この手法は米半導体大手インテル(Intel)社で長年CEOを務めたアンディ・グローブ(Andrew S. Grove)氏が開発し、1999年にGoogle社が導入したことを契機に広く知られるようになった。現在は規模や業種を問わず多くの組織で採用されている。MBO(Management By Objective:目標による管理)と混同されることがあるが、OKRは通常、人事評価や報酬と直接連動させない運用が推奨される。評価と切り離すことで、失敗を恐れずに高い目標を設定しやすくする意図がある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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