OData【Open Data Protocol】
概要

ODataではデータをURLで指定し、HTTPの標準的なメソッドを使って操作する。データの取得にはGETメソッド、追加にはPOSTメソッド、更新にはPUTメソッドまたはPATCHメソッド、削除にはDELETEメソッドを用いる。やり取りされるデータの形式にはJSONやXMLが使われる。
URLに条件を付加するだけで、特定の項目に絞り込んだり、並べ替えや取得件数の制限を指定したりすることができる。例えば、URLパラメータに「/Products?filter=Category+eq+%27Electronics%27&top=10」のように記述すると、電子機器カテゴリの商品を最大10件取得できる。関連するデータをまとめて取得する指定も可能であり、不要な通信を減らしながら効率的に情報を引き出せる。
ODataはデータの構造や利用可能な操作をメタデータとして公開する仕様も定めている。クライアント側はこのメタデータを読み取ることで、どのようなデータが存在し、どう操作できるかを事前に把握できる。対応する開発ツールであれば、メタデータをもとに通信処理やデータ型を自動生成できる場合もある。この自己記述的な性質により、汎用的なツールやライブラリとの連携が容易になっている。
米マイクロソフト(Microsoft)社が2007年に開発を始め、バージョン4.0からは業界団体のOASISによって標準規格が策定されている。ISO/IEC 20802として国際標準にもなっている。同社製品との親和性が高く、Power BIやMicrosoft Excelのデータ取得手段として利用されるほか、Dynamics 365などの業務アプリケーションでもデータ連携に用いられている。独SAP社のERPシステムでも外部連携の標準的な手段として採用されており、異なる製品間での情報共有や分析基盤との連携に活用されている。