読み方 : ニューエスキューエル
NewSQL
概要

従来のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)は、データの整合性を厳密に保つ「ACID特性」や、SQLによる柔軟なデータ操作を強みとして広く利用されてきたが、大量アクセスが発生する分散環境では性能やスケーラビリティに課題があった。
一方、分散処理を重視して登場した非リレーショナル型のNoSQLデータベースは、高い拡張性を持つものの、従来のSQLでは操作できず、トランザクション処理の整合性などに制約がある。NewSQLはこれらの課題を踏まえ、リレーショナルモデルと分散処理技術を組み合わせることで、従来の利点を維持しつつ大規模処理に対応することを目指している。
NewSQLデータベースでは、データを複数のノードに分散配置しながらトランザクション整合性を保つ仕組みや、並列処理による高いスループットを実現する設計が採用される。また、SQL互換のインターフェースを提供することで、既存のアプリケーションや開発者が従来のデータベース技術と同様の方法で利用できるよう配慮する。
こうした特徴から、オンライン取引処理や大規模サービス基盤など、高い性能とデータ整合性の両方が求められるシステムで利用されることがある。製品としては「TiDB」や「CockroachDB」などがよく知られ、クラウドサービスとしては、Amazon Web Servicesの「Amazon Aurora」や、Google Cloud Platformの「Google Spanner」などが有名である。