NEC【Nippon Electric Company】日本電気
NECとは?

1899年に実業家の岩垂邦彦と米ウェスタン・エレクトリック(Western Electric)社の出資により、日本初の外国資本との合弁企業として設立された。当初は電話交換機など通信機器の製造・販売を主な事業とし、日本の通信網の整備を支えた。戦後になると家電や半導体、電子部品、コンピュータなどに事業領域を広げ、大型汎用機(メインフレーム)やオフィスコンピュータ分野でも大手の一角を占めた。
1980年代には個人向けコンピュータ「PC-9800」シリーズが大ヒットし、1990年代初頭にかけて国内パソコン市場で支配的なシェアを確立した。同シリーズ向けに業務用ソフトウェアやゲームソフトが大量に開発されたことで、日本独自のパソコン市場の形成に大きく寄与した。その後、IBM互換機の普及により市場環境が変化し、現在は個人向けパソコン事業を中国レノボとの合弁会社「NECレノボ・ジャパングループ」を通じて展開している。
通信インフラ分野では、携帯電話網や光通信網を構成する装置の開発・販売のほか、海底ケーブルシステムの設計・建設・保守において国際的な実績を持つ。生体認証技術にも強みを持ち、とりわけ顔認証・指紋認証の精度は国際的な評価機関の評価で上位に位置し、空港や公共施設へ多数の導入実績がある。
近年では、半導体や液晶ディスプレイ、携帯電話端末など多くの事業を売却または合弁化し、事業構造を大きく再編している。直近ではAIやクラウド、セキュリティ、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援などの法人向けITサービス事業に経営資源を集中させている。富士通や日立製作所と並ぶ国内大手システムインテグレータ(SIer)の一つとして知られており、行政システムや社会インフラに関わる大規模なシステムを多数担当している。