Microsoft OneNote
概要

情報は「ノートブック」として管理され、その中を「セクション」、さらに「ページ」という階層で整理する構造を採る。文章を上から順に入力する一般的な文書作成ソフトとは異なり、ページ上の任意の場所に情報を配置できる。
会議や講義のメモ取り、Webページを含む情報収集のスクラップブック、アイデアや構想の整理、文書やプレゼンテーション作成の下書きなど様々な用途に利用できる。手書き入力や注釈の追加にも対応し、OCR機能によって画像内の文字や手書き文字も検索の対象になる。
作成したノートはOneDriveやSharePointを介して、パソコンやスマートフォンなど自分の端末間で自動的に同期することができる。個人用のノートは主にOneDrive、組織内で共有するノートはSharePointを利用することが多く、共有ノートブックを使えば複数の利用者が同じノートをリアルタイムで閲覧・編集することも可能である。対応環境はWindowsに留まらず、macOSやAndroid、iOS(iPhone/iPad)向けのアプリ、Webブラウザから使えるオンライン版も用意されている。
かつてはOffice 2003からOffice 2019まで、有償版の「Microsoft Office OneNote」がOfficeパッケージに同梱される形で提供されていた。並行して機能を絞った無償版もWindows 8以降で配布され、2015年頃には商用利用や保存先の制限を除いてほぼ同等の機能が使えるようになった。Windows 10には標準搭載アプリとして「OneNote for Windows 10」が用意されていたが、このバージョンは2025年10月14日にサポートを終了し、現在は読み取り専用となっている。これに伴い、現行のOneNoteアプリへの移行が案内されている。
現行のOneNoteは基本的に無償で利用でき、Microsoft 365の契約がなくても主要な機能を使うことが可能である。文書作成ソフトのように完成した文書を作ることを目的とするのではなく、様々な情報を一つの場所に蓄積し、後から検索・整理する用途に適しており、仕事や学習で継続的に情報を記録するためのデジタルノートとして利用されている。