Microsoft Graph API
概要

通信にHTTPを利用し、データ形式にJSONを用いるREST APIとなっている。利用時にはOAuth 2.0による認証が必要で、取得したアクセストークンをリクエストに付与してAPIを呼び出す。
アクセスできるリソースとして、Exchange Onlineのメールボックス、予定表、連絡先、OneDriveのファイル、Teamsのメッセージ、Microsoft Entra IDのユーザーやグループ情報などがある。外部からのアクセス先(エンドポイント)は「https://graph.microsoft.com」に集約されており、「/me」や「/users」のようにサブディレクトリでリソースの種類を指定し、読み取り、作成、更新、削除の操作を共通の手順で実行できる。
従来の同社製品・サービスでは、Outlookには「Outlook REST API」、SharePointには「SharePoint API」といった具合に、サービスごとに異なるAPIを提供していた。Microsoft Graph APIはそれらを一本化する形で2015年に公開されたもので、開発者は一つのAPIで各サービスのデータを横断的に扱える。アプリケーションには利用目的に応じたアクセス許可が与えられ、許可された範囲だけを操作できる仕組みになっている。
企業などの業務システムとの連携にも用いられており、社員名簿の同期、受信メールの自動処理、Microsoft Teamsへの通知送信、SharePoint上の文書検索といった処理を自動化できる。業務自動化ツールやローコード開発環境から利用されることも多い。公式のSDK(Software Development Kit)がC#やJava、JavaScript、Pythonなど主要言語向けに提供されており、様々な環境に実装できる。