読み方 : メタスプロイト

Metasploit

概要

Metasploitとはコンピュータネットワークセキュリティ上の弱点を実際に攻撃することで安全性を検証する、オープンソースペネトレーションテスト侵入テスト)用ソフトウェア基盤。世界中のセキュリティ専門家や研究者に広く利用されており、事実上の標準ツールとして定着している。
Metasploitのイメージ画像

機能は「モジュール」(module)と呼ばれる単位で管理されており、エクスプロイトペイロード、情報収集、補助機能など様々な種類が数千規模で用意されている。利用者はこれらを組み合わせて検証作業を進める。

操作は主に「msfconsole」と呼ばれるコマンドラインインタフェースを通じて行う。検証したい脆弱性に対応するモジュールを選択し、攻撃対象のIPアドレスや通信条件などを設定して実行する。侵入に成功した後のリモート操作には「Meterpreter」と呼ばれる高機能なシェルが活用され、ファイルの閲覧や操作、セッションの維持といった事後作業もフレームワーク内で完結する。

モジュールは継続的に追加・更新されており、新たに公開された脆弱性に対応したものが随時提供される。収録されている攻撃用プログラムは悪意ある侵入者が実際に用いる手法そのものであるため、許可なく第三者のシステムに使用すれば不正アクセス等の法令違反となる。自身が管理するシステム、または書面で許可を得た環境に対してのみ実行することが前提である。

2003年に個人プロジェクトとして公開された後、米セキュリティ企業ラピッドセブン(Rapid7)社による開発体制と世界中の有志コミュニティによって発展を続けている。現在は無償のオープンソース版に加え、管理機能やレポート機能を強化した有償の「Metasploit Pro」も提供されている。Kali Linuxなどセキュリティ診断専用のOSには標準で搭載されている。

(2026.7.14更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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