読み方 : マター
Matter

Matter規格に対応した機器は、異なるメーカーの製品であっても同じ家庭内ネットワーク上で連携できる。スマートフォンやスマートスピーカーから共通の方法で設定・操作が行えるため、製品ごとに専用アプリを用意する必要がない。
通信の基盤には無線LAN(Wi-Fi)や、低消費電力のメッシュネットワークを構成できる「Thread」が利用され、初期設定ではBluetooth Low Energy(BLE)が使われることがある。MatterはこれらをIPネットワーク上で束ねるアプリケーション層の共通規格として位置付けられる。
規格には通信方法だけでなく、機器の種類ごとの機能定義や設定項目、認証方式、暗号化、機器登録の手順なども定められている。対応機器は共通の手順で安全にネットワークへ参加でき、異なるメーカーの管理アプリやスマートホーム基盤から認識・制御される。iPhoneのHomeアプリ、Google Home、Amazon Alexaなど主要プラットフォームがMatterに対応している。
スマートホーム市場では長年、メーカーごとに異なる通信方式や管理方法が採用され、機器同士が連携しにくい状況が続いていた。この問題を解消するため、米アップル(Apple)社や米グーグル(Google)社、米アマゾンドットコム(Amazon.com)社など主要IT企業をはじめ数百社が加盟する業界団体CSA(Connectivity Standards Alliance)が共同で仕様を策定し、2022年に正式リリースした。現在では多くのスマートホーム製品がMatterへの対応を進めており、既存製品もソフトウェア更新で対応できる場合がある。
(2026.7.6更新)