読み方 : マナス

Manus

Manusとは?

利用者の指示を受けて計画の立案から成果物の作成までを自律的に実行する汎用AIエージェント。中国系スタートアップ企業バタフライ・エフェクト(Butterfly Effect)社が2025年3月に公開し、同年12月に米メタ(Meta Platforms)社が買収した。対話型AIのように回答を返すだけでなく、実務そのものを代行する実行型のシステムとして設計されている。
Manusのイメージ画像

利用者が目的を自然文で入力すると、Manusは必要な工程を自動で組み立て、Web検索、情報収集、コード実行、ファイル作成、データ整理などを連続して処理する。最終的にレポートや表計算ファイル、プレゼンテーション資料などを出力する。クラウド上の仮想環境で動作し、利用者が画面を閉じた後もタスクを継続できる。

従来のAIチャットボットは質問に対して知識やアイデアを提示する相談相手としての位置付けであった。これに対し、Manusは目標だけを与えて実行を全面的に任せることができるエージェント型のサービスである。専門的な技術を持たない利用者でも、対話形式で条件を整理した後にワンクリックで自動実行モードへ切り替えられる。

内部では複数のエージェントが並列で動作する「マルチエージェント」が採られている。大きな調査を自動で細分化し、固定役割に縛られない汎用エージェントを多数並列に走らせることで、100以上の情報源(ソース)から一斉に情報を収集・整理する。検索、コード生成、検証などの内部モジュールが連携し、多段階の処理を進めることができる。

自律実行型AIには課題もある。外部サイトへのアクセスや操作を伴うため、誤操作や情報漏洩、権限管理の問題が指摘されている。多段階処理を長時間にわたり自動実行する性質上、利用コストや計算資源の消費も増えやすく、企業利用においては監査や安全管理の仕組みを整備する必要がある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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