読み方 : エムピーエス
MPS【Master Production Schedule】基準日程生産計画
概要
MPSとは、製造業において「何を」「いつ」「どれだけ」生産するかを具体的に定めた実行計画のこと。需要予測や受注情報に基づき、現場の生産活動をコントロールするための起点となる計画である。

日本語では「基準日程生産計画」や「大日程計画」と呼ばれ、対象期間において、どの製品を、いつ、どれだけ生産するかを時間軸に沿って明確化した計画である。通常は週単位や日単位で設定され、販売計画や受注残、在庫状況などを踏まえて策定される。
生産管理システムにおける上位計画に位置づけられ、資材所要量計画(MRP)や能力計画の基礎データとして機能する。すなわち、部品や原材料の手配、設備や人員の配置計画は、MPSで定められた生産数量と時期を前提として展開される。MPSの精度が低いとサプライチェーン全体の効率が著しく低下するため、精緻な予測が求められる。
MPSの作成にあたっては、需要と供給能力のバランスを取ることが重要である。需要予測が過大であれば過剰在庫の発生につながり、過小であれば欠品や納期遅延の原因となる。生産能力や調達リードタイムなどの制約条件も考慮しなければならない。一度決定して終わりではなく、需要変動や在庫状況の変化に応じて定期的に見直される。