読み方 : エムオーユー

MOU【Memorandum of Understanding】

概要

MOUとは、当事者間の合意内容を文書化したもの。日本語では「了解覚書」「基本合意書」などと訳される。正式な契約や条約の締結に先立ち、協議の結果や基本的な合意事項を確認・共有するために作成される。
MOUのイメージ画像

MOUには、合意の内容、当事者名、締結日、署名や捺印などが記載される。契約書のように詳細な権利義務や損害賠償を定めるものではなく、協力の目的や基本方針、今後の協議事項などを整理する内容が中心となる。

法的拘束力を持たないものが多く、取り決めを守らなかった場合の罰則なども通常は設けないい。ただし、秘密保持義務、知的財産権の取り扱い、独占交渉権などについて明確に定めた場合には、その部分に法的拘束力が認められることもある。文書の表題がMOUであっても、記載内容によっては契約として解釈されることがある。

企業間では、業務提携や合併・買収(M&A)、共同研究などの場面で締結されることが多い。正式な契約交渉を本格化させる前に、双方の意図や前提条件を明文化し、以降の協議の基準とするために用いられる。国際的な取引や事業提携では、異なる法制度の下にある当事者がまずMOUで大枠の合意を形成し、その後に詳細な契約書を作成する手順が採られることも多い。

行政機関が当事者となる場合にも用いられる。正式な条約や協定の締結には議会の承認など複雑な手続きを要するため、それに代わる形でMOUが活用される。国家間の交渉や、国際機関と政府や企業、民間団体との連携においても締結され、最終的な合意文書としてMOUの取り交わしをもって完結とする場合もある。

(2026.6.25更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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